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渡邊雄太に信頼できる代理人が――。
NBA入り果たす準備はできた。 

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宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byYoko Miyaji

posted2018/06/04 07:30

渡邊雄太に信頼できる代理人が――。NBA入り果たす準備はできた。<Number Web> photograph by Yoko Miyaji

渡邊の代理人を務めるジョー・スミス。現役時代はマイナーリーグや欧州、南米のチームでプレーした。

選手時代には田臥勇太とも対戦。

「私は選手経験があるだけでなく、コーチングやトレーニングのこともよく理解しています。また、競技としてのバスケットボールのことだけでなく、ビジネスとしてのバスケットボールのことも知っています。自分や家族を中心としたビジネスを築いてきたので、どうやってブランドを築いたらいいのかもわかっていたので、エージェント業に移ってくるのも簡単でした。同じことを、今度は選手と共にやるのが今の仕事ですから」とスミスは語る。

 選手としてプレーしたのは、アメリカのマイナーリーグのほか、イタリア、ラトビア、ロシア、イスラエル、アルゼンチン、ブラジル。日本に行ったことはないというが、14年間のプロキャリアを振り返ると、日本のバスケットボールとの接点もあった。

 ひとつは、2003-'04シーズンに独立マイナーリーグのABAでプレーしていたときのこと。

 当時フレズノ・ヒートウェイブに所属していたスミスは、ロングビーチ・ジャムに所属していた田臥勇太とも何度か対戦している。

 現役終盤には、活動の場をヨーロッパから南米に移しており、2011-'12シーズンにはアルゼンチンのウニオン・デ・フォルモーサ、その次の3シーズンはブラジルのピニェイロスでプレーしていたのだが、その時に現日本代表ヘッドコーチ、フリオ・ラマス率いるチームとも対戦したことがあるという。

「自分なら、そんな彼を助けられると思った」

 スミスが渡邊に興味を持つようになったのは、彼が異国の地アメリカに来て、ジョージワシントン大で毎年、着実に成長している姿を見てのことだったという。

「興味深い選手だと感じた。彼の成長のしかたが気に入った。毎年、着実に成長していたし、4年の時にはすばらしい活躍をしていた。

 彼の武器のひとつはディフェンスで、それはNBAでとても大事なことだ。サイズもある。また、彼は独自性をもった存在だと思った。私自身はアジアには行ったことはないけれど、それでもインターナショナルプレイヤーとしてやってきたから、海外でプレーするというのがどういうことかはわかっている。彼がどんな経験をするかということがわかっている。自分なら、そんな彼を助けられると思った」

【次ページ】 まだまだ分からない、渡邊に対するNBAチームの評価。

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