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クレイ・トンプソンの献身と、ウォリアーズに留まる理由。~他へ行けばどこだってエースになれるとしても~
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byGetty Images
posted2018/06/02 16:00
キャリア平均42.2%の3Pシュート成功率を誇るトンプソン。直近4季連続で1試合平均20得点以上を記録中だ。
ゴールデンステイト・ウォリアーズに4人いるオールスターのなかで、最も話題になることが少ない選手といえば、クレイ・トンプソンだ。ケビン・デュラントやステフィン・カリーほど華やかな活躍をするわけでもなく、ドレイモンド・グリーンほど問題発言をするわけでもない。ただ黙々と自分に与えられた役割をこなす彼は、いつも3人の陰に隠れている。
実力はトップレベル。特にシュートとディフェンスはNBAでも一流で、より大きな役割を任されれば、エースとして開花しそうだ。実際、彼がFAになる来年夏には狙い撃ちするチームも多いと噂される。他チームにすれば、彼を獲得できればウォリアーズの牙城を崩すこともできるのだから、一石二鳥だ。