メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
大谷翔平に羽生結弦、あのスターも!
世界中に逸材「Shohei Generation」。
text by
ナガオ勝司Katsushi Nagao
photograph byAFLO
posted2018/05/16 17:15
4月の最優秀新人に輝いた大谷翔平。彼を筆頭に、20代前半の輝きは世界中でまばゆさを放っている。
米国では大学在学中でもドラフト対象。
大谷が指のマメで2回4安打3失点と苦しんだ4月17日の試合で、1打数無安打ながら好機で犠牲フライを打って打点を叩き出したアンドリュー・ベニンテンディ外野手(レッドソックス)も、大谷と同じ1994年生まれだ。彼もまた、ブレグマンと同じように高校卒業時にドラフトで下位指名されたがプロ入りせず、大学に進学してから2015年のドラフト1巡目(全体7位)指名でプロ入りした選手だ。
米国では大学在学中でもドラフト対象選手となる。だから、高校卒業時のドラフトで下位指名されて安い契約金でプロ入りするより、大学野球で活躍して指名順位を上げようとする選手が多い。ブレグマンやベニンテンディもその道を選んだ。
大谷が日本プロ野球で通算42勝、通算48本塁打を記録する間、ブレグマンはルイジアナ州立大学で大学野球のスター選手になり、マイナー約2年で通算883打数243安打(打率.275)、28本塁打117打点を記録した。ベニンテンディはアーカンソー大学で大学野球トップ・クラスの選手になり、やはりマイナー約2年で通算792打数215安打(打率.271)、23本塁打120打点を記録している。
高卒選手もメジャーで活躍し始めている。
日本プロ野球をマイナーリーグ扱いする気は毛頭ないが、彼らがすべて「メジャーリーグに来るため」に、その直前のリーグで確固たる成績を残したという意味で、大谷の日本プロ野球における成績と、ブレグマンやベニンテンディのマイナーにおける成績は等しく大事なものだろう。
大学野球に行く道を選んだブレグマンやベニテンディとは違って、1994年生まれで大谷と同じように高校卒業時にプロ入りした選手たちもメジャーで活躍し始めている。
4月に新学期が始まる日本と、8月から9月にかけて新学期が始まる米国の教育制度の違いもあって、ドラフト指名年は2012年と2013年に分かれる。2012年のドラフトなら、出世頭は同年の全体1位指名選手だったカルロス・コレア遊撃手(アストロズ)だろう。コレアはマイナー歴3年半でメジャーに昇格し、デビューした2015年に99試合で22本塁打を記録。前出のブレグマンのチームメイトとして昨季のワールドシリーズ優勝に貢献した。