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イチロー、2日間のコーチデビュー。
監督代行の可能性には「勘弁」?

posted2018/05/19 11:30

 
イチロー、2日間のコーチデビュー。監督代行の可能性には「勘弁」?<Number Web> photograph by Getty Images

ベンチコーチとしての役割は多岐にわたる。敵味方の出場選手をチェックする仕事も。

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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 何が起こるかわからない。

 何のことかと言えば、今年のイチローである。

 3月7日の電撃契約に始まり、キャンプでは右ふくらはぎを痛め、頭部死球まで受けた。オープン戦はわずか12打席しか立てずに無安打。誰がみても調整不足。

 それでも開幕ロースター入りを果たし、5年ぶりに開幕戦の先発メンバーに名を連ねた。これだけでも「激動」と言えたが、そこからわずか35日後、誰も予想しなかった事態が訪れた。

『マリナーズとの生涯契約、イチロー会長付き特別補佐就任』

 今季に限っては2度とプレー出来ない。ベンチにも入れない。試合前の練習は継続し、来季以降、選手契約の可能性は残す。前例のない配置転換だった。

 そのイチローにまたしても、前例のないことが起こった。

日本人MLB出身者初のコーチとして。

 5月12日、敵地でのタイガース戦のダブルヘッダー。会長付き特別補佐のイチローが日本人メジャーリーガー出身者として初めて、公式戦にコーチとしてベンチ入りすることになったのである。

 役回りはベンチコーチ。監督の補佐役であり、日本のヘッドコーチにあたる。

 背景はこうだった。スコット・サービス監督が長女の卒業式に出席するため11日、12日とチームを離れる。代わって指揮を執るのはベンチコーチのマニー・アクタのため、そのスポットに空きがでる。かくして、イチロー“ベンチコーチ”が誕生したのだ。

 この発想自体、日本ではあり得ない事だろう。

 当初は2日あったベンチコーチ役は11日が雨天中止となり、ダブルヘッダーの12日限定となった。

【次ページ】 イチローは意外と楽しんでいた。

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