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復刻ユニで68年間の東芝時代に幕。
Bリーグ川崎がCS制覇に挑む!
 

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青木美帆

青木美帆Miho Aoki

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2018/05/04 09:00

復刻ユニで68年間の東芝時代に幕。Bリーグ川崎がCS制覇に挑む!<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

クラブ初の2冠を達成した1999-2000シーズンの復刻ユニフォームを着て、リーグ戦ホーム最終節を連勝で飾った。

拍手のあとに「東芝コール」。

 試合は、2日ともに接戦となった。第1戦は85-80、第2戦は77-73という薄氷の勝利。1日目に司令塔の篠山が負傷退場し、翌日も欠場というアクシデントに見舞われたが、2番手の藤井祐眞が気迫のプレーで流れを呼び込み、会場は歓声で揺れた。

 エースの辻直人は「色んな感謝の気持ちを込めて勝とうと言っていたので、なんとか2連勝できてうれしかった。微々たるものかもしれないけど東芝さんに気持ちを伝えられてよかったです」と2連戦を振り返る。

 東芝時代に最下位と優勝を経験した栗原貴宏は、「東芝として最後の年にとどろきアリーナでプレーさせてもらっていることの、感謝の気持ちを伝えるプレーをしました。いいことも悪いこともたくさん経験して今の自分がいる。いい形で終われてよかったです」とコメントした。

 2試合目の試合後には、簡単なセレモニーも開催された。北ヘッドコーチが話し終えると、拍手のあとに「東芝コール」が巻き起こった。

「あれはこたえましたね。私が話し始める前にコールされていたら、泣いてしまって言葉が出なかったかもしれない」

 荒木は後ほど、そう明かした。

ファジーカスの日本国籍取得も追い風。

 チームは残り2試合となったレギュラーシーズンを戦いつつ、11日から始まるチャンピオンシップ(CS)に照準を合わせる。

 全治2~3週間程度という篠山のコンディションが気になる一方で、4月26日にはニック・ファジーカスの日本国籍取得というビッグニュースが飛び込んできた。昨季のレギュラーシーズンMVPで圧倒的な得点力を持つファジーカスを筆頭に、川崎の外国籍選手の起用バリエーションが増えることは、対戦チームにとっては脅威でしかないだろう。

 川崎は昨季、ファイナルまで勝ち進み、栃木ブレックスに79-85で敗れている。辻は「優勝で締めくくって、新聞で1面を飾って、東芝さんにいいニュースを届けたい。それが自分たちにできる最大の恩返しです」と意気込む。

 68年におよんだ東芝バスケ部を美しく幕引きするために。そして何より、昨年の忘れ物を手に入れるために。川崎ブレイブサンダースの最後の挑戦が、いよいよ始まろうとしている。

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