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オリ山岡泰輔、ついに縦カット解禁。
「球種は調味料」の独特な哲学。 

text by

米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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photograph byKyodo News

posted2018/05/04 11:00

オリ山岡泰輔、ついに縦カット解禁。「球種は調味料」の独特な哲学。<Number Web> photograph by Kyodo News

懐かしの近鉄ユニフォームに身を包んだ山岡泰輔。バファローズのローテの軸として自覚も備わってきた。

「へりくつって、結果さえ出れば正論」

 いつもひょうひょうとして見える山岡だが、実は前日や2日前は、登板日までにやるべきことで頭がいっぱいになっていると言う。

「前日はピリピリしているというか、自分のことしか考えていないので、質問が頭に入ってこないんです。誰に質問されたかも覚えてないし、『もうこれでいいや』と思いつきで答えてしまったりする。それを書いて欲しくはないですから。『あいつやっぱテキトーなんだ』と思われるのも嫌なので、当日の方がいい。当日になったらもう(登板の)準備が完了していて、僕もちゃんと答えられるので」

 自分のスタイルを貫きながらも、中途半端な対応はしたくないという誠実さがのぞく。

 山岡の行動にはすべて意味があり、聞けば、それを理路整然と解説してくれる。

「何も考えずに野球したって、面白くないですから。半分はへりくつですけどね(笑)。でもへりくつって、結果さえ出れば正論になるから」

 常に頭をフル回転し、訪れるであろう試練を察してその先をいく山岡に、2年目のジンクスは関係なさそうだ。

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