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就活生に贈るジェフ町田也真人物語。
人生を変えたブライダル会社の面接。
text by
杉園昌之Masayuki Sugizono
photograph byJ.LEAGUE
posted2018/04/25 16:30
就活から8年後の今、町田也真人はプロサッカー選手として闘う喜びを感じてピッチに立つ。
「僕、結婚します。ノバレーゼで」
その約3年後。千葉で頭角を現し始め、プロとして生きていく基盤ができた頃だ。携帯電話に登録したまま、卒業後一度も連絡することのなかった名前を呼び出した。
「僕、結婚します。小野さんのいるノバレーゼで、ぜひ結婚式を挙げたいんです」
言葉を交わしたのは2012年のインカレ以来だったが、心から結婚を祝福してくれ、二つ返事で式の手配をしてくれた。オープンしたばかりの千葉みなとの式場、応対してくれたスタッフの心配り、何もかもが満足いくものだった。記念すべき2015年1月7日は、笑顔の絶えない特別な1日になった。
「めっちゃ、いい結婚式ができた」
そう振り返る言葉にも、幸せがにじみ出ていた。夢を追っていた実直な大学生は現在、千葉の副キャプテンとなり、夢を後押ししてくれた人事担当者は転職して別の会社に勤めているという。
「僕は人との出会いをずっと大切にしている」
いまも幸福な関係は続いている。
就職活動も一期一会。そう思える学生は、内定通知以上の価値あるものを得られるのかもしれない。