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連勝を止めた湿度27%と中指のマメ。
大谷翔平の投球はなぜ崩れたか?
 

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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photograph byGetty Images

posted2018/04/18 17:30

連勝を止めた湿度27%と中指のマメ。大谷翔平の投球はなぜ崩れたか?<Number Web> photograph by Getty Images

大谷翔平の快進撃に小休止がはさまれた。しかし問題点が明確なら明確なほど、対処もできるはずだ。

マメの影響について大谷本人は。

 本来なら現地時間の15日に予定されていた3度目の先発が天候不良で中止になり、スライドしたこの日のマウンド。中8日と期間が開いたが、それでも完全によくなることはなかった。

「ゲームに入っていって、ゲームのレベルで投げたときに、良くない部分があった。フォークボールは引っ掛けていましたし、まっすぐもイマイチ指のかかりが良くなかった。スライダーにいたっては右バッターの方に抜けていく球が多かったので、そういう感じかなと思います」

 マメの影響を大谷はこう説明する。

 特に過去2回の登板では最大の武器となっていたスプリットがまったく使えなかったのが、ピッチングを苦しくした原因だった。

 4月8日の試合では立ち上がりの1回に15球投げて、5つの空振りを奪ったが、そのうち3つがスプリットによるものだった。ところがこの日は1回に投げた28球で、空振りを取れたのは2球だけ。しかもスプリットで奪った空振りは1つもない。

 全66球でスプリットは13球。そのうちしっかりと制球できていたのはわずか1、2球といったところだった。この日に限っては、スプリットは全く使えない球種だったということだ。

スタッフと相談して、2回で降板。

 そのため2回からはスライダーを多めに混ぜる組み立てに変えたが、それも本人の語るように抜けてしまう。

 2回先頭のエドゥアルド・ヌニェス内野手にいきなり投じたスライダーが続けて2球、抜け球となる。結局頼れるボールはストレートだけだが、そのストレートを狙い打たれた。

 この回1死からジャッキー・ブラッドリー外野手に中前打され、四球を挟んだ一、二塁から今度は9番打者のブロック・ホルト内野手にも左前タイムリーを打たれたが、いずれもストレートを痛打されたもの。

 さらに四球をはさんだ満塁から犠牲フライで3点目を失った。最後はラミレスを遊ゴロに打ち取り何とか2回は投げ切ったが、これがこの日の最後の姿となった。

「僕はもう少しいきたかったんですけど、メディカルスタッフの人と相談して、今日はやめておこうか、ということで終わりました」

【次ページ】 「マメは普通に起こることですから」

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