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<3年目の自信と闘争心>前田健太「アメリカ人っぽくいこうかな」 

text by

四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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photograph byAFLO

posted2018/04/19 06:00

<3年目の自信と闘争心>前田健太「アメリカ人っぽくいこうかな」<Number Web> photograph by AFLO
昨季は13勝を挙げながらポストシーズンで中継ぎに。
悔しさを胸に好投を続けるなか、彼はある感覚を掴んだ。
積み重ねた経験と技術で、真の“メジャーリーガー”へ――。

 逞しさというよりも、どちらかと言えば、「図太さ」に近い。メジャー3年目を迎えたドジャース前田健太は、過去2年間とは少し違う空気を身に纏うようになっていた。

 図太い、といっても、決して太々しいわけではなく、いつものように朗らかで謙虚な姿勢は変わっていない。体形も、昨年とほぼ同じだ。ただ、着実に、何かが太くなり、厚みを増していた。無論、前田が意図したわけではない。

 その変化は、どこからくるのか。

「毎年毎年、その年の感覚でいいと思うので、あんまり去年と比べようとは思わないですけどね」

 前田自身は、サラリと笑う。だが、本心では、メジャーで生き抜いていくため、レベルアップするために必要なことを、十分に自覚していた。


 米アリゾナ州グレンデール。ドジャースのキャンプ地で3年目のスタートを切った前田は、フォームの微調整に取り組んでいた。広島時代は振りかぶって投げるワインドアップだったが、昨年4月、調子が上がらないこともあり、ノーワインドアップに変更した。元来、スポーツ万能で人一倍器用なこともあり、シーズン中にもかかわらず、フォームの改良にも難なく適応した。今年は、さらにプレートへの足のかけ方に変化を加えた。

「アメリカ人っぽくいこうかなと」

 いたずらっぽく笑いながらも、そのひと言に、前田の気構えが見え隠れする。

“アメリカ人っぽい”投げ方――。

 これまでは、プレートに対し、軸足の右足を垂直に置いたうえで、始動する際に一度プレートと平行に踏み換えて投げていた。今回の新フォームでは、垂直ではなく、最初からやや斜めに右足を置き、踏み換えずにそのまま投げるリズムに修正した。

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