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“異例”のタイミングでプロ宣言。
平野美宇、知られざる半年間の葛藤。 

text by

高樹ミナ

高樹ミナMina Takagi

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photograph byKyodo News

posted2018/04/02 17:30

“異例”のタイミングでプロ宣言。平野美宇、知られざる半年間の葛藤。<Number Web> photograph by Kyodo News

日本卓球協会の星野一朗専務理事からエリートアカデミーの修了証を受け取る平野美宇。

JOC、日本生命、家族……全員での応援。

 JOCエリートアカデミーと日本卓球協会の理解を得て、ついにプロ転向に踏み切った平野は4月1日付けで、プロ卓球選手として新たな一歩を踏み出した。

 所属先はこれまでもメインスポンサーだった日本生命を軸に調整しているといい、平野が出場する今週のアジアカップ(4月6~8日/横浜)の際には明らかになる見通しだ。

 練習環境については、これまで通りNTCと隣接するアスリートヴィレッジ内の食堂の利用が提供される。

 懸案の指導者は未定としながらも、中国人コーチの目星がついているようだ。

 生活環境はJOCエリートアカデミーの寮を出てNTC近辺に住み、山梨県の実家から上京する父・光正さんと同居する。

 医師である光正さんは地元の病院から東京に職場を移し娘の競技生活を支えるそうで、平野も「そこまでしてくれる家族のサポートに応えたい」と感謝を口にしている。

 そして記者会見の締めくくりに、「人としても選手としても、もっと強い人間になりたい」とより一層の成長を誓った平野。

 世界を席巻し、ハリケーンに例えられた1年前のような活躍が再び待たれる。

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