スポーツ・インサイドアウトBACK NUMBER
大リーグ二極化と今季順位予想。
ペナントよりもドラフト上位指名権?
text by
芝山幹郎Mikio Shibayama
photograph byAFLO
posted2018/03/24 08:00
今季もヤンキース先発陣の中心として期待がかかる田中将大。メジャー4年連続二桁勝利はダテではない。
ア・リーグがやはり強いか。
こう見ると、ア・リーグがやはり強い。アストロズ、インディアンス、ヤンキース、レッドソックスの4球団は、すべてワールドシリーズ進出の可能性を秘めている。打線の迫力ではヤンキースが一頭地を抜くが、投手陣が最も安定しているのはインディアンスではないだろうか。
一方のナ・リーグは、不安材料を抱えるチームが多い。カブスは打線に破壊力が足りない。ドジャースは、ジャスティン・ターナーの故障離脱と中継ぎの弱体化が気になる。ナショナルズは、ブライス・ハーパーやジオ・ゴンザレスやダニエル・マーフィが今季終了後にFA資格を得る。いわば「のるかそるか」のシーズンで、彼らとて安く見積もられたくはないだろうから、全力を挙げるだろう。ワールドシリーズはインディアンス対ナショナルズの対決と見るが、これはまた別の話としておこう。