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“外れるのはカズ”以来の段階発表。
ハリルは「W杯直前まで探す」構え。 

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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posted2018/03/16 12:10

“外れるのはカズ”以来の段階発表。ハリルは「W杯直前まで探す」構え。<Number Web> photograph by Getty Images

ハリルホジッチ監督は最後の最後まで選手の能力と状態を見極めようとしている。

“外れるのはカズ”以来の段階式発表。

デスク「5月中旬予定と聞いていた本大会のメンバー発表はどうなるの?」

二宮「ハリル監督は会見の席で、5月30日のガーナ代表との壮行試合を踏まえたうえで決める意向を示しました。31日発表になりそうです」

デスク「報道にもあった“段階式発表”というわけか」

二宮「そうですね。流れとしては5月14日に予備登録35人を提出し、続いてガーナ戦のメンバーを発表。ここでは27、28人ほど呼ぶことになるのではないでしょうか。そのうえでガーナ戦後に、本登録の23人を決めることになります」

デスク「あの1998年フランスW杯の“外れるのはカズ”以来となる直前決定になるのか」

二宮「これまで日本は本大会の約1カ月前、早めに23人を確定させてきました。前回のザックジャパンは5月12日に23人を発表しています。これには選手自身、コンディションをセルフコントロールしやすいことなど確かに利点は多くある。

 でも今回は、調整に充てる時間をメンバー争いの延長期間にするということ。本登録期限ギリギリまで選考するというのは世界的に見れば普通。前回優勝したドイツ代表を例に挙げれば、ブラジルW杯本大会の2週間前に26人から23人に絞っています」

最後の最後まで新戦力を探している。

デスク「ハリル監督としては従来の日本のやり方よりも、そっちのほうがいいと判断したわけだね。調子を見極めたいと考えるなら、その形のほうが自然とも思えるね」

二宮「今回の26人に加えて、ケガで離脱している吉田、香川、清武、今野、倉田たちのほか、海外組で外れた岡崎、乾、酒井高、小林祐希、武藤、浅野、井手口……。ざっと名前を挙げても40人近い候補がいるわけです。ハリル監督は『アルジェリア代表では最後の最後にマフレズを見つけた』と語っていて、まだその欲求すら残っている。本当に最後の最後まで分からないと思いますよ」

【次ページ】 本田に「このチャンスをつかんで」。

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