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日本人なら今年のMotoGPは必見!
ホンダ対ヤマハの構図と中上貴晶。
text by
遠藤智Satoshi Endo
photograph bySatoshi Endo
posted2018/03/16 07:00
例年にも増して今年のチームの雰囲気が良いと感じているというマルケス。
ニューパーツで話題のドゥカティは?
昨年、大躍進のドゥカティは、相変わらず、ニューパーツを次々に投入して話題を集めた。
今年になって最初のテストとなったマレーシア・セパンで好調だったことが、それに拍車をかけることになったようだ。いずれにしても、今年はMotoGPクラスのマシン作りの流行とチャンピオン争いの常連に定着しそうだ。
昨年、シーズン6勝を挙げて総合2位になったアンドレア・ドビツィオーゾは、マシン作りでも走りでも冒険をしないタイプ。
昨年は、エンジンの速さ+乗りやすさ、そして車体の良さというアドバンテージを高速サーキットで十分に生かし、ライバル陣営を大きくリード。無理をせず着々と走って優勝するというシーンが多かった。
今年のウインターテストでもドビツィオーゾは着実に前進。淡々と走ってチャンピオンシップにからんでくるはずだ。
ドゥカティは2人とも優勝候補に。
対して、ヤマハからドゥカティに移籍して2年目のシーズンを迎えるホルヘ・ロレンソは、ウインターテストでは浮き沈みの大きいリザルトが続いた。
その理由は新しいものが大好きな性格で、ニューパーツを好んで使い、結果的に予測しづらいリザルトになっていたからだ。
開幕戦では、おそらく、これまでのベストパッケージで挑んでくることが予想されるが、ドゥカティの良さが最大限生きるカタールGP、このサーキットを得意とするロレンソが、ドビツィオーゾとともに優勝候補の筆頭にあげられる。