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平塚、川崎、鹿島、そして福島で見た、
26年目のJリーグとホームタウン。 

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川端康生

川端康生Yasuo Kawabata

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photograph byYasuo Kawabata

posted2018/03/16 16:30

平塚、川崎、鹿島、そして福島で見た、26年目のJリーグとホームタウン。<Number Web> photograph by Yasuo Kawabata

3月11日の開幕戦を、福島ユナイテッドは勝利で飾った。こうして歴史はつづいていくのだ。

福島が勝った3.11の決戦。

 常磐道と東北道を乗り継いで北上。福島ユナイテッドFCのホーム開幕戦に来た。

 スタジアム周辺では選手が募金箱を持って立ち、その隣にはJヴィレッジのブースがあった(今年7月再開予定)。試合前のセレモニーで福島市長は、まず草津白根山の噴火に触れ、相手のザスパクサツ群馬を気遣った後、「それでも」と続けた。

「今日は我々にとって特別な日。負けるわけにはいきません」。3月11日。あの日から7年が過ぎた。

 黙祷から始まった試合は、アウェイのザスパクサツが先制。しかし、後半ユナイテッドが2点を奪って逆転。タイムアップの笛が鳴った瞬間の選手たちの喜びようが印象的だった。

「開幕戦がこの日に決まったときから『福島のために戦うんだ』と選手たちに言い続けた。何度も何度も」

 田坂和昭監督の言葉に印象的なガッツポーズの意味が映っていた。

 振り返ってみれば東日本大震災だけではない。2年前には熊本で、その2年前には広島と御嶽山で、その前には新潟県中越で、その前には阪神淡路で……。日本は多くの災害に見舞われてきた。

 そのたびに被災したクラブとホームタウンがあり、そんなチームと地域を応援するライバルクラブがあり、被災者を励ます選手たちがいて、被災地に駆けつけるサポーターがいて……。

 改めて僕たちはJリーグとともに時代を歩んできたと思う。25年が経った。26年目のJリーグが始まった。 

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