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女子マラソン、東京五輪の切符争い。
関根花観が見せた挑戦する者の強さ。 

text by

金哲彦

金哲彦Tetsuhiko Kin

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photograph byEKIDEN News

posted2018/03/15 07:30

女子マラソン、東京五輪の切符争い。関根花観が見せた挑戦する者の強さ。<Number Web> photograph by EKIDEN News

関根はリオデジャネイロオリンピックでは女子10000m代表として出場したが、東京オリンピックではマラソンでの出場を目指す。

メンタルも逸材の条件である。

 なんといっても関根は初マラソン。同じく初マラソンの大阪国際女子マラソンで優勝した松田瑞生(ダイハツ)に匹敵する快挙だ。

 トラック競技や駅伝は、最大酸素摂取量を越える呼吸の苦しさとの闘いがあり、ラストスパートでは無酸素状態での苦しさと格闘する。しかし、それは数分あまりの短時間のことである。

 マラソンは90分を超えると低血糖、低ナトリウム状態で思考能力が低下した状態になる。そして、脚の辛さとの闘いが1時間近く続く。さらに、長時間身体を酷使することにより胃、肝臓、腎臓などの内臓も疲労し脱力感が襲いかかる。

 強いマラソン選手になるには、正しくとも過酷なトレーニングを積み、まずはフルマラソンに耐えられる身体を作る。その上で、レース本番で長時間の辛さに耐えるタフなメンタルが要求される種目なのだ。

 関根は初マラソンで自分との闘いに勝てた。

 メンタルが強いマラソン選手として、 素晴らしい逸材が東京オリンピックの代表候補に名乗りをあげた。

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