今年35歳、「あと3年は頑張りたい」。

　徳永は「プレッシャーというよりもやりがいを感じる」と言って、「今までと違う立場だったり、新たな経験ができている。今までとは違うし、本当にチームとしても、一選手としても挑戦者なので。一番の目標は、長崎がJ1に定着すること。ひたすらそれに向かって1日、1日を過ごしたい。トレーニングもそうだし、チームをどうやって引っ張っていくか。みんなの意識をどう前向きにするか。結果を残して濃い1年にしたい」と続ける。

　そう言えば、「30までできればいいって言ってたけど、あと何年現役を続けたい？」と、また聞いてみた。すると、今度は少しの間もなく返事が返ってきた。

「あと3年は頑張りたい。ここまでやってみると、まだやりたくなるもんなんですよ。それに子どもも4人いるんで。まだまだ頑張らないといけないですから」

　守るべきものが増えた男は、攻めに転じた――。それを「やりがい」だと言った。あのころから12年の年月を重ねた今、徳永悠平は再びギラギラしている。

　そこには、今年35歳となるチャレンジャーがいる。