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森岡亮太が考える代表と背番号10。
ベルギー名門で早くも中心選手に。
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph byGetty Images
posted2018/02/27 11:00
「テクニカルな攻撃的MF」という日本の名産品の流れを今もっとも色濃く継いでいるのは、森岡亮太かもしれない。
代表の話題では久保へのライバル意識を。
それでも、求められること、監督の志向するサッカーのスタイルの違いや、相手の対応の変化は大きい。
「まだばっちしじゃないですね。まだ選択肢が複数ある時に、どっちかなっていう瞬間もありますし、今のはこうやったかなという瞬間もありますし、試合中に無意識ではなく意識的にポジションやプレーを考えてるので、それがもうちょっとクリアになってくると変なこと考えんと気持ちよくできるかなと」
この試合を終えて、今季9ゴール12アシスト。目標の10ゴール10アシストは目前で、さらに得点に絡むこともできそうだ。
だが、若手が多く(この日の先発のうち森岡より年上、誕生日が早いのは3人だけ)、リーグ終盤戦とプレーオフを通して時に不安定なこのチームを牽引していく存在に変化していけるか。そんなことまで求めてしまいたくなる。
今季の活躍は、その先にワールドカップが直結している。口にせずとも意識しないことはないだろう。日本代表スタッフによる視察の話題をふると、
「スタッフは、昨日ベフェレン(久保裕也の視察)行ってるんでしょ?」
もちろん、気にならないわけはない様子でもある。
ともあれまずは、終盤戦での継続的な活躍と、そして優勝への貢献が求められるところ。森岡が10番を任されるだけの選手であることをあらためて知らしめた一戦ではあったが、もっと言えば“10番を任された男ゆえの影響力”を見てみたい。