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羽生結弦や小平奈緒だけじゃない!
まだまだいるぞ最強日本のメダル候補。
text by
後藤茂仁(Number編集部)Shigehito Goto
photograph bySunao Noto/JMPA
posted2018/02/09 07:00
ソチ五輪で金メダルを獲得した羽生。平昌でも、ふたたびこの笑顔が見れるはず!
全競技の中で、最も金メダルに近いジャンルは?
2月20日 21:45~ ノルディック複合男子ラージヒル個人クロスカントリー(NHK総合)
10:30~のスキーフリースタイル女子ハーフパイプ決勝の小野塚彩那のメダルにも期待だが、この日の一番の注目はノルディック複合の渡部暁斗。今季W杯では4連勝を含む5勝と絶好調。直前の2月4日の白馬大会では前半の飛躍で出遅れ、惜しくも3位となったが表彰台は死守。五輪での金メダル獲得にむけて準備は万端だ。
2月21日 20:00~ スピードスケート男子・女子チームパシュート決勝(日本テレビ)
今季のW杯では3戦連続で世界新を塗り替え、圧倒的な強さを見せている日本のスピードスケート女子チームパシュート。転倒などがなければ、全競技の中でも最も金メダルに近いと言われているだけに期待が高まる。高木菜那・美帆は、ふたり揃っての五輪出場は今大会が初。姉妹でのメダルの獲得にも注目したい。
2月22日 19:00~ ショートトラック男子500m決勝、男子5000mリレー決勝(フジテレビ)
ショートトラックでもう一人注目したいのが、男子で最年長の坂爪亮介。前回のソチ五輪に右すねの骨折を押して出場するも、本来の力を出しきれず予選敗退。平昌での雪辱を期して、2016年5月からショートトラック大国である韓国に拠点を移し、昨季はW杯出場も辞退してひたすら猛練習を積んだ。昨年10月に行われた今季W杯初戦の男子5000mリレーでは、日本チームの一員として銅メダルを獲得。「アウェー感はない」という平昌で、真価を発揮する姿を見たい。
2月23日 9:30~ スノーボード女子ビッグエア決勝(NHK総合)
宮原知子、坂本花織が戦うフィギュア女子フリーとほぼ同時刻に行われる、もう1つの女子たちの戦いが、今回の平昌五輪で新採用となったスノーボードビッグエア。金メダルを争うのは、オーストリアの26歳アンナ・ガッサーと日本の19歳・鬼塚雅だ。ガッサーは昨年の世界選手権ビッグエアの金メダリスト。実は先にあげた田原と同様、ガッサーも元体操選手で、スノーボードを始めたのは18歳から。ガッサーと鬼塚がともに武器とするのが、女子では最高難度のバックサイド・ダブルコーク1080(縦2回転+横3回転)だ。体操の経験から空中感覚に優れるガッサーは、昨年3月の世界選手権でこの大技に成功。一方の鬼塚も猛練習を積み、まだ公式戦での成功はないものの練習では幾度も成功しているという。2人の大技対決に注目だ。