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実は平昌五輪の観戦はまだ間に合う!
五輪の位置づけは国でこんなに違う。
posted2018/02/09 17:10
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph by
Jun Ikushima
寒い。寒すぎる。
ここで夜、開会式を見るのは無理なんじゃないか……。
オリンピック開幕直前の平昌。ジャンプ、アルペンスキーなどが行われる会場を視察したが、寒すぎて行動もままならない。
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朝7時過ぎ、会場周辺を散歩してみたのだが、携帯電話で気温を調べてみると、零下13度。完全防寒して散歩に出かけたのだが、コートで覆ってない部分が針で刺されたように痛いのだ。
川は凍河と化して、日中に日が射しても溶ける気配さえない。歩いて20分過ぎたところで限界を感じ、走って宿に退散となった次第。
驚いたのは、わずか30分しか外出していないのに、携帯電話のバッテリーが30%ほど減っていたことだ。寒さが影響していたのだろうか?
こうした状況で開会式を観るのは、さぞ大変だろう。じっと座っていなければならないのだから……。世界の政治家の方々、どうか防寒対策を万全にして、風邪をひきませんように。韓国でも日本と同様、インフルエンザA型、B型が流行しているそうなので。
実は、オリンピック観戦はまだ間に合う。
平昌はソウルから、かなり距離があると感じた。金浦空港から車だとスムースに走れて3時間。韓国の高速鉄道、KTXでソウル駅から平昌まではおよそ1時間半かかる。
チケットの売れ行きも、これまでの大会と比べると良好とは言えない。開会式のチケットは、2日前まで残っていたほどだ。
つまり、これからオリンピックを見に行こうと思えば、まだ間に合うのである。
フィギュアスケートやアイスホッケーといった競技も、日によってはチケットが残っており、これまでのオリンピックの観戦体験からいえば、開催数日前にチケットが放出されるケースもあるから、公式ホームページでの確認が必須だ。
宿泊もホテル、民泊ともにまだ空きがある。氷の競技が行われる江陵では、値段はかなりバラつきがあるが、泊まろうと思えば泊まれる。大会が始まってから料金がどう動くか、私も注視している。