フランス・フットボール通信BACK NUMBER
フランスの女子サッカー代表監督が、
代表チーム構築の要諦について語る。
text by
フランク・シモンFrank Simon
photograph byAlex Martin/L'Equipe
posted2018/01/30 07:30
最終的には代表監督就任にうなずいたディアクルだが、男子選手を率いてのクレルモンでの監督業も宿命的なように思われる。
まだ代表選手もチームも変わる余地がある。
――2017年末にはドイツに苦い敗戦(0-4)を喫しました。個人としてもチームとしても足りないものがあるとあなたは述べましたが、どんな教訓をこの試合から得ましたか?
「1試合の敗北だけから得られる教訓は一時的なもので……ワールドカップ本大会まではまだ17カ月あるわけです。その日、チームの内容が悪くとも翌日には異なることがあるわけですから、そこを考慮しなければ。
繰り返したいのは、まだフランスの選手の誰に対しても代表の扉は閉ざされていない、ということです。代表選手、そして代表チームはまだ変わる可能性があるのです。
たしかに私の求めるプレーができていない選手もいたけれども、それはドイツと戦った11月24日時点での現実に過ぎません。次のイタリア戦はまた違う構成でチームを動かし、試合の結果も違う内容になるでしょう。
代表チームを作る上での原則は、『そのときに最高の選手でチームを組むこと』。『一般的に最高と言われている選手を選ぶこと』が、必ずしも長期的に有用なチーム構築につながらないことも考えなければいけません」