酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
打率4割に.000、2287打席目の初HR。
2017年プロ野球、マニアな5大記録。
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News
posted2017/12/31 17:00
9年目にして初の本塁打を放った日本ハム中島。チームメートも本人も、少々びっくりした表情だった。
もしフルシーズン稼働すれば、デスパイネ以上?
山川は176cm100kg、遠目では175cm102kgのチームの大先輩・中村剛也とほとんど見分けがつかない。
「おかわりさん」こと中村は過去規定打席に達した6シーズンですべて本塁打王を取っていたが。今年は27本塁打を打ったものの及ばなかった。しかし、そっくり体形の後輩が台頭したのだ。
山川は沖縄県出身。メットライフドームで彼が打席に立つと「オジー自慢のオリオンビール」とBIGINのあの名曲のさわりが流れる。わたしは聞くたびにビールをもう一杯飲みたくなる。さすが「おかわり二世」だけのことはある。
山川がフルシーズン活躍していれば42本塁打112打点、これはタイトルを取ったソフトバンク・デスパイネの35本塁打103打点を抜く。来季のタイトル争いに恐るべきダークホースが現れたものだ。
今年もプロ野球の記録でいろいろ遊ばせてもらった。来季はどんな数字が出て、記録マニアをワクワクさせてくれるのか、今から楽しみだ。
みなさん、よいお年を!