“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
選手権初戦敗退でも逸材1年生が!
興梠+岡崎型の草津東・渡邉颯太。
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byTakahito Ando
posted2018/01/05 11:55
滋賀県の選手権決勝では、まだ1年生ながらチームの主軸としてファイト溢れるプレーを見せつけていた渡邉。全国大会初戦で去るには惜しい逸材だ。
無名、有名は関係なく点を獲って戦う姿勢を。
たった80分間だったが、彼にとっては刺激的で成長へのヒントと自信を与えてくれたかけがえのない時間だった。
「無名とか有名とか関係なくて、僕は点を獲って戦う姿勢を見せることが大事だと思います。もしかするとこの大会をきっかけにして、自分のマークがより厳しくなるかもしれない。でも、そこで点を決められなかったり、何もできなかったら意味がない。
手応えを感じられたけど、0-5で負けたことはものすごく悔しい。そして普段の練習で甘さがあったからこそ、こういう結果になったと思う。これからはより貪欲に、日々の練習に取り組んで行きたい。今回の経験でもっと全国大会に出たいと思ったし、今のままではダメなことも痛感したので、またイチからやっていきたいです」
目の輝きは希望に満ちていた。
この年代の選手はたった1日、たった1試合で大きく変わる。それがたとえ0-5の大敗であっても。
滋賀の無名の1年生ストライカー渡邉颯太は、今まさに新たな変化を遂げようとしている。来年は主役となって帰ってくることを誓って――。