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プチ鹿島が振り返る今年のスポーツ紙。
下世話目線が見抜いたトランプ外交!? 

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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photograph byKeiji Ishikawa

posted2017/12/28 17:00

プチ鹿島が振り返る今年のスポーツ紙。下世話目線が見抜いたトランプ外交!?<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa

スポーツ新聞の記事センスにかかれば……強面のトランプ大統領も一刀両断である。

「トランプ大統領 最低」と「安倍政権と同水準」。

 スポーツ新聞の「社会面」も注目の1年だった。

 一般紙を読んだあと、スポーツ新聞の社会面を読むとスイスイ頭に入ってくることがある。たとえば、

「トランプ大統領 最低」 「第2次大戦以降 就任半年支持率36%」(日刊スポーツ・7月18日)

 という記事の隣りに目をやると「安倍政権と同水準」という見出しがあった。この合わせ技はスポーツ紙ならではの妙。

 日刊スポーツには「政界地獄耳」という硬派なコラムがあり、与党野党関係なくビシッと毎日ツッコんでいる。

 上半期で目立った人といえば稲田朋美氏。当時の防衛大臣である。失言や問題発言を繰り返しても大臣のままで、安倍総理は8月の内閣改造まで「引っ張る」ように見えた。すると「政界地獄耳」は、

《「何の問題もない」のならばぜひ防衛相は留任させるべきだ。ここで辞めさせないのなら、内閣改造で代える理由もないはずだからだ。》(日刊スポーツ「政界地獄耳」7月1日)

 と見事な皮肉を放っていた。(このあと稲田氏は内閣改造前に辞任)

スポーツ報知が調べ上げた、トランプのケチャップ外交。

 一般紙の報道のあとに「ではどうなったか?」を教えてくれるのもスポーツ紙だ。

 トランプ大統領が来日したとき、毎日新聞に「ケチャップ大好き 儀礼より優先…今回も?」(11月5日)という記事が載った。

《トランプ氏はケチャップ好きで知られ、外交儀礼よりも自身の好みを優先させる傾向がある。大統領就任後初のアジア歴訪では食事内容にも注目が集まる。》(毎日・同)

 トランプ氏は相手国が用意した料理にも平気でケチャップをかけてしまうという。日本でも同じか?

 すると、スポーツ報知が調べたのである。

【次ページ】 トランプ大統領のケチャップから見えてくるもの。

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