フランス・フットボール通信BACK NUMBER
ロシアW杯不出場のアフリカの巨象。
コートジボワール代表、崩壊の課程。
text by
フランク・シモンFrank Simon
photograph byAlain Mounic
posted2017/12/07 08:00
若い代表選手たちを中心に、“エレファン”再建の道は、いま始まったばかりである。
まずは地道に、継続的な強化に取り組むことが必要。
ワールドカップ出場を逃したコートジボワールが被る損失は大きい。
1992年のCAN優勝監督で、協会技術委員長も長く務めたイェオ・マルシャルは、日刊紙『フラテルニテ・マタン』の中でこう分析している。
「監督が交代するたびにチームのスタイルまで刷新していると、必ず問題が生じる。スタイルを模索する印象を与えながら、同時に結果も得ることなど絶対にできないのだから。まずは選手を固定して、戦術に磨きをかけるべきであって、継続的な強化こそが不可欠だ」
CAN2000の敗退の後にそうしたように、今こそ再び地道な強化策に舵取りすべきときだ。
あのとき惨めな姿を曝したエレファンは、今は国内最大の軍隊が駐屯するザムバクロ基地内にあるトレーニング施設で、再生のために地道なトレーニングに励んでいたのだから……。