太田雄貴のEnjoy FencingBACK NUMBER
フェンシング日本選手権の秘密。
ポスターに込められた深い意味。
posted2017/12/06 08:00
text by
太田雄貴Yuki Ota
photograph by
FJE
2008年の北京オリンピック、男子フェンシング・フルーレ個人で銀メダルを獲得し、日本フェンシング界初の五輪メダリストとなった太田雄貴。
2012年ロンドン五輪での男子フルーレ団体でも銀メダルを獲り、2016年リオデジャネイロ五輪を最後に現役引退して以降は日本フェンシング協会の理事(昨年11月には国際フェンシング連盟の理事にも就任)として、また2020年東京五輪招致活動のプレゼンターを務めるなど、さまざまなスポーツシーンでの活動を続けてきたが、今年8月、31歳という若さで日本フェンシング協会の会長に就任した。
2020年東京五輪まであと1000日を切り、各競技の強化や認知度アップへの取り組みが進む中、どんな思いを胸に、どんなアクションを起こすことで日本のフェンシング界を引っ張っていくのか──。
若き会長のチャレンジは、会長となって初めての大きなイベントである先月のワールドカップ、そして12月10日に開催される全日本選手権から、少しずつ形になり始めている。
2012年ロンドン五輪での男子フルーレ団体でも銀メダルを獲り、2016年リオデジャネイロ五輪を最後に現役引退して以降は日本フェンシング協会の理事(昨年11月には国際フェンシング連盟の理事にも就任)として、また2020年東京五輪招致活動のプレゼンターを務めるなど、さまざまなスポーツシーンでの活動を続けてきたが、今年8月、31歳という若さで日本フェンシング協会の会長に就任した。
2020年東京五輪まであと1000日を切り、各競技の強化や認知度アップへの取り組みが進む中、どんな思いを胸に、どんなアクションを起こすことで日本のフェンシング界を引っ張っていくのか──。
若き会長のチャレンジは、会長となって初めての大きなイベントである先月のワールドカップ、そして12月10日に開催される全日本選手権から、少しずつ形になり始めている。
昨年の150人から10倍以上の集客に成功!
会長になってからの3カ月は、あっという間に過ぎました。「もっとこうすればよかった」ことも、「これができてよかった」こともありましたが、これまでになかったいくつかの取り組みを、実行に移すことができました。
特に嬉しかったのは、フェンシング関係者はもちろん、それ以外の方々の理解と後押しをいただけたことです。スポンサーの方々や、11月に東京の駒沢オリンピック公園体育館で開かれたフェンシングワールドカップ日本大会に来てくださった多くのお客様にも感謝しています。
昨年、ワールドカップ日本大会の観客総数は、およそ150人でした。世界最高峰のフェンサー達が競う大会で、150人……。お客さんがほとんどいない閑散とした会場では、椅子の青色だけが悪目立ちしていました。
それが今年は、1600人ほどの方にご来場いただくことができました。
準備期間が短かったこともあり、まだ2階席には空席が目立ちましたし、改善の余地は大いにありますが、昨年比で10倍以上のお客様にいらしていただけた。このことを、まずは素直に喜びたいと思っています。