【NSBC補講III】太田雄貴のEnjoy FencingBACK NUMBER

フェンシング日本選手権の秘密。
ポスターに込められた深い意味。 

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太田雄貴

太田雄貴Yuki Ota

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photograph byFJE

posted2017/12/06 08:00

フェンシング日本選手権の秘密。ポスターに込められた深い意味。<Number Web> photograph by FJE

これが噂の日本フェンシング協会制作のポスター! 左がW杯、右が全日本選手権。

様々な新しい試みがあったW杯。

 実は今回のW杯では、限られた時間と予算の中で、集客活動につながる2つの取り組みに力を注ぎました。

 1つは、LEDディスプレイによる演出の導入です。会場中央、ひな壇状になったメインピスト(ピストは競技を行うフィールドのこと)の両側面に、長さ20メートルのLEDディスプレイを配置し、スポンサーの表示や選手名の表示をはじめ、演出でさまざまに活用しました。

 これまで多くの方に「フェンシングはわかりにくい」といったご指摘をいただいてきました。勝負が決まるのがあまりにも早く、サーベルの動きを目で追うことは経験者でも難しい、などなど……。とはいえ、正直にいえば、それらほとんどのアドバイスは当事者である私たちも「わかっている」ことです。そしてこの「わかりにくさ」は、テクノロジーとの融合でかなり改善できると思っています。この点については、回を改めて説明しようと思いますが、競技の本質を損ねることなく、少しずつでも「おっ!」と思わせる見せ方を追求していきたい。LEDは、その「はじめの一歩」です。

「フェンシングは変わるんだ!」という意思の表れ。

 そしてもう1つの取り組みは、大会のポスターです。

 アートディレクターの秋山具義さん、カメラマンの田島一成さんにご協力いただき、これまでにないかっこいいポスターを作ることができました。タイトル画像の左側、黒い方のポスターで、モデルは昨年のこの大会の王者であるマイルス・チェムリー=ワトソン選手です。これもまた、「フェンシングは変わるんだ!」という意思の表れとして、みなさんに好意的に受け止めてもらえたようです。

 実は、このポスターは、12月10日に開催される全日本選手権(東京・駒沢オリンピック公園体育館)のポスターと対になっています(タイトル画像右側)。こちらも文句無しの仕上がりになりました。

 そして……こちらのポスターには1つ、秘密が隠されています。

 大会が始まる前に種明かしをしてしまいますが、実はこの大会は、12月7日(木)から開催されています。ところがポスターには「12月10日」としか大きく表示されていません。

 ではなぜ、「12月7日~10日」としなかったのか。

 理由は簡単です。

 みなさんに、ぜひ12月10日の日曜日にいらしていただきたいからです。

【次ページ】 決勝戦の1日の「パッケージ化」を目指す。

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