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先行逃げ切り型のハリルジャパン。
劣勢時こそ布陣の“プチ整形”を! 

text by

松本宣昭

松本宣昭Yoshiaki Matsumoto

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2017/10/10 11:30

先行逃げ切り型のハリルジャパン。劣勢時こそ布陣の“プチ整形”を!<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

前線のファーストチョイスは大迫で決まりつつある中、前線の形を変えることで戦略も変えられるか。

大迫と武藤の2トップなんて、どうでしょう?

 ニュージーランド戦に限れば、人を入れ替えて攻撃姿勢を強める作戦は成功した。ただし、この試合は6人の交代枠があったことを忘れてはならない。アジア最終予選のアウェーでのイラク戦では、後半に1-1に追いつかれたことを受けて、攻撃的なカードを投入する準備をしたものの、井手口陽介と酒井宏樹の相次ぐ負傷によって、目論見が外れた。この状況は、予選と同じく交代枠が3つしかない本大会でも、十分に起こり得る。

 ザックジャパンの3-4-3が証明したように、試合の中での大胆なシステム変更でチームの顔を変えるには、準備に時間がかかる。10月10日のハイチ戦で日本が先制ゴールを許す可能性は低いから、格上との腕試しとなる11月のブラジル戦とベルギー戦に向けた合宿から準備を始めるのかもしれない。

 でも、せっかく相手と力の差が開いているのならば、ハイチ戦のキックオフ時から、ビハインドの状況を想定して攻撃的な布陣をテストするのも手ではないか。4-4-2への“プチ整形”で、中盤の左に乾、最前線に大迫勇也と武藤を2トップとして並べる布陣なんて、どうでしょう?

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