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NZ戦で見えた“また試したい選手”。
小林祐のリズム、武藤と大迫の関係。

posted2017/10/07 11:30

 
NZ戦で見えた“また試したい選手”。小林祐のリズム、武藤と大迫の関係。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

長谷部の背番号だった「17」をつけてのプレーとなった小林。試合後、自身のプレーについて「評価しづらい」と控えめなコメント。

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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Takuya Sugiyama

 ニュージーランドともう一度対戦したら、また勝てるだろうか。

 10月6日のようにテストの要素を含んだメンバーで挑んだら、同じように苦戦を強いられるかもしれない。

 FIFAランキングの比較で言えば、格下とのテストマッチである。日本の40位に対して、ニュージーランドは113位だ。雨の豊田スタジアムに現われたオセアニアからの来訪者が、ワールドカップで上位を争うレベルでなかったのは確かである。

 ただ、ニュージーランドにはモチベーションがあった。11月にロシアW杯の大陸間プレーオフを控える彼らは、日本のスパーリングパートナーになるために来日したわけではなかったのである。

 国際舞台で得点を奪うクオリティも備えていた。

 一度は同点となる59分のゴールは、吉田麻也と酒井宏樹の間にポジションをとった長身FWクリス・ウッドへ、日本の左サイドからピンポイントのクロスがつながったからだった。クロスが50センチでも短ければ吉田が、50センチでも長ければ酒井がクリアできた可能性はあり、50センチでもゴール寄りならGK川島永嗣が対応できたかもしれない。

NZ戦の論点は、テストされた選手のパフォーマンスだ。

 ワールドカップに直結するテストマッチだったかと言えば、率直に言って疑問符はつく。それでも、簡単に勝てる相手ではなかった。

 日本代表としての活動はほぼ1カ月ぶりであり、ロシアW杯最終予選からスタメンを入れ替えている。これまで培ってきたオートマティズムが機能不全に陥ったのならともかく、テストに軸足を置いたメンバーであれば、クロスゲームになるのは想定の範囲内と言っていい。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の采配が議論される一戦でもない。

 ならば、2-1で勝利した一戦の論点はどこにあるのか。問われるのはテストされた選手たちのパフォーマンスである。

【次ページ】 トップ下起用の香川は結果が欲しかったが……。

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