ボランチから前の中盤は、タレントの宝庫に。

　打って変わってボランチから前の人材は、大きな怪我の離脱も少なく、充実のラインナップを見せる。

　ダブルボランチは不動のナンバー10・福岡慎平（京都サンガU-18）と、全ての試合を俯瞰して見ることができる“鷹の目“と明確な頭脳を持つ平川怜のちょっと大人なコンビがどっしりと構え、屋台骨となっている。

　運動量と危機察知能力でバランスを取る福岡と、中盤でためを作りながら、スルスルと上がって決定的なラストパスを通せる平川の連携はまさにチームの心臓。

　この2枚のバックアップとして森山監督は「確実に計算できる選手」を選考している。

　MF奥野耕平（ガンバ大阪ユース）はボール奪取力に優れ、プレーの質に波が少ない選手。彼らの後ろに控える選手としては非常に心強い。

　そして最激戦区のFWに目を向けると、こちらはかなりの豪華絢爛と言えるだろう。

攻撃陣は、十分に世界の上位で戦える才能を有している。

　先のU-20W杯にこの世代で唯一参加をしたFW久保建英の存在は言わずもがなで、チーム立ち上げからポイントゲッターとして君臨するFW宮代大聖、そして数多くのJクラブが熾烈な獲得レースを繰り広げているパワーシューター・中村敬斗。

　この3枚の将来性抜群のストライカーを筆頭に、屈強なフィジカルと高さ、そしてスピードを兼ね揃えたFW山田寛人（セレッソ大阪U-18）と、学年は下ながら卓越したテクニックとアジリティーを持ち、今年に入って急成長を遂げたFW斉藤光毅（横浜FCユース）など多士済々。

　このうち中村が左サイドハーフ、久保が右サイドハーフに入る可能性があり、強烈な個性を持った彼らが前線で並べば、相当な破壊力の攻撃を繰り出せるはず。

　その力は、十分にW杯の上位で暴れられるだけの力量を持っていると言って良いだろう。

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