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横峯さくらのオーバースイングが変わる!?
米国でシード落ち危機からの大勝負へ。
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byShizuka Minami
posted2017/08/31 08:00
マコーミック、ランドバーグらが運営するテキサス州の施設「アルタス・パフォーマンス」 にて。練習で、ランドバーグ(左)の話を真剣に聞く横峯。
アメリカでも大人気の有名コーチを紹介され……。
今まで自分から積極的にコーチを探さなかった理由は「(自らの代名詞である)オーバースイングを全て変えられてしまうのでは」という恐怖心が大きかったからだという。
コーチを探していることを選手仲間のべアトリス・レカリ(スペイン)にたまたま話してみたところ、キャメロン・マコーミックを薦められて、しかも紹介までしてもらえることになった。
世界ランク1位のユ・ソヨン(韓国)、男子のジョーダン・スピース(米国)らを指導する、いま世界で最も人気のあるコーチのひとりである。
「私のオーバースイングを気にしない」米国人コーチを。
6月上旬の『ショップライトLPGAクラシック』終了後、さっそくマコーミックに会いに行き、スイングを見てもらった。
その場では「魔法をかけられたようにうまくいった」という。
だが、長年築き上げたスイングは1日で変わるものではないし、すでに年間契約選手を多数かかえるマコーミックは、横峯にじっくり時間をかけることができない。それならばと、マコーミックは信頼するコーリー・ランドバーグを紹介したのである。
ランドバーグは、マコーミックと共にテキサス州を拠点とし、度々『米国版ゴルフダイジェスト誌』に取り上げられる若手米国人コーチである。
横峯はランドバーグに最初から心地よさを感じた。
「やり方を押し付けないし、分かりやすく伝えてくれます。私のオーバースイングを気にしないですし」
ランドバーグは、たとえるなら、選手と並走しながらアドバイスするタイプである。
取材当日に見たアプローチの練習でも、横峯が体の使い方にちょっと迷っていると、ランドバーグはすぐに気にとめて、声をかけていた。