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横峯さくらのオーバースイングが変わる!?
米国でシード落ち危機からの大勝負へ。
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byShizuka Minami
posted2017/08/31 08:00
マコーミック、ランドバーグらが運営するテキサス州の施設「アルタス・パフォーマンス」 にて。練習で、ランドバーグ(左)の話を真剣に聞く横峯。
録画を見て自分で考えるような感覚的な調整は止めた。
今、取り組んでいることは、ショットの精度を上げるために、スイングのテークバック時に右足のかかとにもっと体重を乗せること。
ランドバーグらが運営する施設内で、スイング時の重心移動を測った結果、体重移動がずれていることが分かったからだ。
以前のように、録画したスイング動画を自分でチェックし、フィーリングだけで調整することはもうしなくなった、という。
日本での23勝というキャリアも「過去の栄光です」。
ゴルファーがスイングを変える場合、技術的なこと、コーチの選択、クラブやボールという道具など選択肢は多々ある。安定して結果を出した時に、初めてそのプロセスが正解だったといえる。
横峯は、米ツアー3年間で色々試行錯誤し続け、ようやく自分の位置とやるべきことが明確に分かってきた、という段階だ。
「正直、今は、全然楽しくないです。成績出てないので」
キツいなら、辞めてもいいのではと筆者は思った。なぜなら日本ツアーで通算23回優勝という輝かしいキャリアがもうすでにあるのだから。
「過去の栄光です」
横峯は即答して、ふふふと笑った。
「でも、勝ちたいという気持ちが薄かった時の方が今より苦しかったですね」
迷いや悔しさを通り越して、31歳のベテランは覚悟を決めたのだ。
「結果を残せれば、本当にそれに越したことはないと思いますが。今やってることを100%やっていたら、結果が出ると信じているので。もしかしたらすぐに結果が出るかもしれないですし」