早実、日大三を倒した東海大菅生も侮れない存在。

　1、2回戦の最終日には西東京大会で全国的に見ても実力上位の日大三、早稲田実を撃破した東海大菅生が登場する。エース松本健吾（3年）、中心打者の小玉佳吾（3年）、片山昂星（2年）とも“超高校級”と形容されるような選手ではないが、戦前の不利予想を跳ね返すチーム全体の反発力は迫力十分。2試合とも松本が先発で登板、5－0の日大三戦は8回を無失点、6－2の早稲田実戦は被安打2の完投という完璧な内容。対する高岡商はともに左腕の土合伸之輔（3年）と山田龍聖（2年）がチームの生命線で、山田は最速148キロのストレートで注目される逸材である。

　駆け足で注目校、注目の試合を見てきたが、名前が出てこなかった中にも青森山田、木更津総合、広陵という注目校がいる。第4日目は第1試合が広陵対中京大中京、第2試合が前で紹介した横浜対秀岳館で、第4試合には大阪桐蔭が米子松蔭と対戦するので、一瞬でも目が離せない。