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サンウルブズ快勝は想像以上の快挙。
今こそラグビー日本代表の利益に。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byAFLO
posted2017/07/20 07:00
暑さの中でも足が止まらない。気候を味方につけて運動量で勝負しきる形は、日本代表にとってもヒントとなるかもしれない。
トップリーグには負担になってしまうが……。
たとえば、トップリーグの開催中にサンウルブズのショートキャンプを開催できないだろうか。サッカー日本代表で採用されることのある、代表強化策の一例だ。スーパーラグビー開幕へ向けた準備を、それによって充実させるのである。
トレーニングが肉体的な負担となるなら、映像を使ったミーティングだけでもいい。チームコンセプトの理解を深め、チームの連帯感と当事者意識を高める機会としては有効なはずだ。
トップリーグの各クラブには負担を強いることになってしまうが、サンウルブズの利益は日本代表の利益であり、ひいてはトップリーグの、ラグビー界全体に潤いをもたらす。サンウルブズが日本代表の強化に強く太くつながっていくためにも、新たな試みを考えていきたい。
7月15日のブルーズ撃破は、もっと大きく取り上げられていいトピックだった。
サンウルブズが次に勝利をつかんだときに、その価値や意味がしっかりと報道されるために──成功体験を増やすことでサンウルブズへの対外的な関心を高め、それによって選手たちがさらなる闘志を燃やすサイクルが、2019年のW杯へつながっていくはずである。