炎の一筆入魂BACK NUMBER
専門学校卒の星・一岡竜司。
広島で輝く、庶民派のド根性右腕。
text by
前原淳Jun Maehara
photograph byKyodo News
posted2017/07/13 17:00
今季はすでに29試合に登板しており、安定的にチームを支えている。広島の連覇には一岡の活躍は必須条件である!
「だから1試合1試合に全力を尽くすんです」
巨人時代に二軍を主戦場にしていた1人の若手投手は今、広島の地で貴重な中継ぎ投手にまで成長した。
エリート街道とはほど遠い道のりを歩んできた右腕は、立場が変わっても決して驕ることはない。
国産車に乗り、ブランド品も身につけない。遠征先で私服が足りなくなったときには、ファッションセンター「しまむら」で調達する庶民派だ。
「派手にしようとしても、僕は派手にならないですから。いつ野球人生が終わるか分からない。だから1試合1試合に全力を尽くすんです」
そんな生き方こそ一岡竜司であり、プロを目指す専門学生の道標となるのかもしれない。