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WNBAで「トロフィー欲しいですね」。
渡嘉敷来夢、米3年目で未踏の地を。 

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宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byGetty Images

posted2017/05/22 07:30

WNBAで「トロフィー欲しいですね」。渡嘉敷来夢、米3年目で未踏の地を。<Number Web> photograph by Getty Images

激しいマッチアップにも臆さない渡嘉敷。そのタフネスさを武器に、米国の舞台でも戦い抜く。

自信があるかと言われたら、時と場合というか……。

 開幕戦では、欠場したスチュワートに代わってスターターとして起用された。試合序盤から思い切りよくシュートを打ち、ディフェンスでは相手のシュートをブロック。後半には、娘と共にエンドライン側の席で観戦していたコービー・ブライアントの目の前でジャンプシュートを沈めた。試合は最後に突き放されて68-78と敗れたが、渡嘉敷は29分38秒出場し、それぞれチームで2番目に多い14点と4リバウンドをあげた。

 試合後、渡嘉敷の活躍に目をつけたアメリカ人記者が取材にやってきた。

「だいぶ自信をもってプレーしているように見えましたけれど……」と振られると、渡嘉敷は、「いや、もっと自信つけていかないといけないです」と答えた。記者は、少し驚いたように「これ以上自信をもってプレーするのなら、ぜひ見てみたいです」と言った。

チームが見据えているのはプレイオフ出場の先。

 実はその少し前、渡嘉敷は日本人記者相手の囲み取材で、自信についてこう語っていた。

「今、自信があるかって言われたら、時と場合というか。調子がいいときはすごくいいんですけれど、悪いときは悪いという波があるので、その波を減らせるようにしたいとは思っています。きょうはよかった部分が多く出ちゃったので、少しプレッシャーなんですけれど、でも、あまり考えず、自分の持ち前を出してやっていきたいなとは思っています」

 WNBAのトップポイントガードの一人、スー・バードに、去年の新人王スチュワート、さらに2年前の新人王のジュール・ロイドと戦力が揃ったストームは、今シーズンはプレイオフ出場の先を見据えている。

 ブーサックHCは、去年のプレイオフでの経験は全選手に大きな影響を与えたと言う。

「(プレイオフに出たことで)目標までそう遠くないということ、そこに行くためには何が必要なのか、どれだけ全力で努力しなくてはいけないのかをわかってきた。もともとハングリーだけれど、さらにハングリーになるようなことを味わった。誰も満足していないのを感じる。ほんの少しだけ味わったら、それがとてもいい味だったから、もっと味わうのが待ちきれないのよ」

【次ページ】 「このメンバーと優勝してみたいなと思います」

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