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世代交代が進むスパーズが“不死鳥”でいられる理由。~主力が抜けた時に、新星が台頭するサイクル~
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byGetty Images
posted2017/05/21 10:30
HCからの絶賛の声にも、レナードは「自分はチームをベストにしようとしているだけ」と謙虚な姿勢を貫いた。
5月頭、パティ・ミルズ(サンアントニオ・スパーズ)は、チームメイトのトニー・パーカーにどうしても伝えたいことがあった。パーカーは35歳のスパーズ先発ポイントガード、28歳のミルズも同じポイントガードで、この5年余り、控えを務めてきた。
実はパーカーは、前の日の試合中に左足大腿四頭筋腱を断裂し、この翌日に、再建手術を受けることになっていた。プレイオフの戦いの途中で無念の離脱を強いられたパーカーに、ミルズはチームのことは任せてほしいと伝え、そう言えるまでに成長できたのはパーカーのおかげなのだと感謝した。