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人気に続き実力もBリーグ最高峰へ。
千葉ジェッツ、激戦区での大躍進。

posted2017/04/21 08:00

 
人気に続き実力もBリーグ最高峰へ。千葉ジェッツ、激戦区での大躍進。<Number Web> photograph by AFLO

もちろん富樫や外国籍選手の存在感は絶大だ。しかし千葉ジェッツは終盤戦に総合力でも勝負できる集団に変貌しつつある。

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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 生まれた場所が思わぬ縁や運命を運んでくれることがある。

 昨年9月に産声をあげたBリーグのシステムは、思わぬ形で日本バスケットボール界に風穴を開けつつある。レギュラーシーズン終了まで3週間を切った第28節終了時点で東地区、中地区、西地区の3つの枠を取り払った上位順位は以下の通りだ。

1位 (中地区)川崎ブレイブサンダース 44勝9敗 ――
2位 (西地区)シーホース三河 43勝10敗 1ゲーム差
3位 (東地区)栃木ブレックス 42勝11敗 1ゲーム差
4位 (東地区)アルバルク東京 38勝15敗 4ゲーム差
5位 (東地区)千葉ジェッツ 37勝16敗 1ゲーム差
6位 (中地区)三遠ネオフェニックス 29勝24敗 8ゲーム差

 中地区、西地区は1強の状況となっているが、東地区は3つのチームがしのぎを削っていて、現時点で優勝チームが決まっていない唯一の地区となっている。東地区の3チームは、他の地区に入っていれば1位になっても不思議ではない。

東地区の激戦は、千葉ジェッツが成長したからこそ。

 東地区の混沌とした上位争いの要因となっているもの。それは千葉ジェッツの成長だ。

 チームの顔である、司令塔の富樫勇樹はこう話している。

「シーズン当初と比べたら、かなり成長していると思います。(1月に行なわれた)天皇杯で、第8シードからの出場で優勝した経験もあります。(リーグでの)順位的には今はまだ、チャンピオンシップ(CS)では第7シードくらいにはなるんですけど、天皇杯の優勝はすごく自信になっていて、CSではどのチームともしっかり戦えるという感触があるので」

【次ページ】 地区優勝を争うアルバルクとの連戦で問われた力。

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