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人気に続き実力もBリーグ最高峰へ。
千葉ジェッツ、激戦区での大躍進。 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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posted2017/04/21 08:00

人気に続き実力もBリーグ最高峰へ。千葉ジェッツ、激戦区での大躍進。<Number Web> photograph by AFLO

もちろん富樫や外国籍選手の存在感は絶大だ。しかし千葉ジェッツは終盤戦に総合力でも勝負できる集団に変貌しつつある。

地区優勝を争うアルバルクとの連戦で問われた力。

 東地区3位のジェッツは同1位の栃木との第27節を1勝1敗で終えた後、4月15日と16日に同2位のアルバルク東京(A東京)とのアウェーでの2連戦を迎えた。

 第1戦ではA東京が優位に進めて、ジェッツは最終4クォーター(4Q)残り時間3分49秒時点で、11点差をつけられた。それでも石井講祐の連続スリーポイントなどで驚異的な追い上げを見せて、残り6.1秒で同点に追いついた。延長戦でも、リーグ最高の42.4%の3P成功率を誇る石井のロングシュートが冴えを見せて、ジェッツが87-81と劇的な逆転勝利を収めた。

「自分たちのペース、自分たちの時間帯は必ず来る。でも、ディフェンスをしておかないと、自分たちの時間帯なんて絶対に来ないぞ!」

 選手たちにそう語りかけた大野篤史ヘッドコーチ(HC)の言葉通りの結末を迎えた。その一方で、富樫は翌日の試合に向けてこう話していた。

「基本的にCSは2連勝して(次のラウンドへ)上がらないといけない。だからこそ今季最初のA東京との対戦、上位チームである三河戦、栃木戦もそうだったんですが、初戦に勝って、2戦目を落としている。明日はプレーオフに向けても連勝できるように戦いたい」

敵地ながら多くのファンが詰めかけた中で連勝。

 続く16日の試合、ジェッツは前日から一転して前半から試合を優位に進めた。終盤にはA東京の追い上げにあったものの、アウェーの地ながら駆けつけたジェッツのファンの声援もあって、84-78での逃げ切りに成功した。

「今日の試合で良いところも、悪いところも出たので、そこが収穫だったかなと思います」

 試合後、大野は追い上げを許したところを反省しつつ、冷静に修正点へと目を向けていた。ただこの2試合で特筆すべきは、攻守でチームを牽引する富樫のいない時間帯に、チームとしての強さを見せたことだ。

【次ページ】 “控えの控え”がエース富樫の代役を果たした。

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