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香川真司は今も15億円の市場価値!
大迫、久保らは有望だが本田は……。 

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遠藤孝輔

遠藤孝輔Kosuke Endo

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posted2017/04/14 11:30

香川真司は今も15億円の市場価値!大迫、久保らは有望だが本田は……。<Number Web> photograph by AFLO

香川はチームバスが被害に遭った翌日の試合にもかかわらず、CL準々決勝で2得点に絡んだ。そのタフさは新たな評価基準につながるかもしれない。

本田は'13年頃に約23億円だったが、一気に下落。

 それでも香川がシュティンドルやマリと同等と見なされているのは、ブンデスリーガでの実績(36得点・32アシスト)や過去にマンチェスター・ユナイテッドに惚れ込まれたポテンシャルがあればこそ。実際、前述のモナコ戦だけでなく、3月以降は両雄に勝るとも劣らないパフォーマンスを披露している。

 例年どおりなら、推定市場価格の次回更新日は今夏。『transfermarkt』のスレッド内では「やや高い。1000万ユーロ未満が妥当」という意見も出ているが、現在の調子なら現状維持もしくは微増になってもおかしくない。もう少し年齢が低ければ、大幅アップも十分に見込めたはずだ。

 その香川と長きに渡り、日本人トップの座を争っていた本田圭佑(ミラン)の推定市場価格は、この4年間で大幅にダウンした。最盛期はCSKAモスクワに所属していた'13年頃で、現在の香川を上回る2000万ユーロ(約23億円)だったが、現在は350万ユーロ(約4億600万円)となっている。

本田と同額の大迫と久保、そして南野と酒井宏も有望。

 同額の日本人プレーヤーは、ともに飛ぶ鳥を落とす勢いを見せている大迫勇也と久保裕也だ。ケルンで不可欠な戦力となっている前者も、新天地のヘント(ベルギー)でゴールを量産している後者も、まだまだ価値を高める可能性が大きい。

 大迫、久保同様、推定市場価格のアップが見込めるのはレッドブル・ザルツブルクの南野拓実。オーストリア・リーグで得点ランク2位につける11ゴールをマークしており、今夏のステップアップ移籍が現実味を帯びている。商売上手のザルツブルクが安売りするとは考えにくく、南野の獲得を望むクラブは250万ユーロ(約2億9000万円)という推定市場価格を上回る移籍金を用意する必要があるかもしれない。

 昨夏に加入したマルセイユで充実の日々を過ごす酒井宏樹も上昇傾向にあり、ハノーファー時代に200万ユーロまで下げた評価を250万ユーロまで持ち直している。いまやリーグ・アン有数の右サイドバックと称される酒井の価値が、今後どれだけ上がるか注目だ。

【次ページ】 アジア最高額、約29億円の評価を受けているのは……。

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