話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER
“DFW”矢野貴章、今や本当のDF。
レオ・シルバ後の新潟で影の番長に。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2017/03/26 11:00
毎年のように主力が抜けていく古巣に戻る。その決断を下した矢野は、北信越の雄である新潟のために粉骨砕身する。
残留し続けてきた新潟の窮地を救えるか。
ひとつ聞いてみたいことがあった。
32歳とまだまだ老け込む年齢ではないが、新潟がプレーする最後のクラブという気持ちで戻ってきたのだろうか。
「いや、それは分からないです。もちろん長く(新潟で)プレーできたらいいなって思っています。まぁやれることをやっていきたいす」
言葉数は少なく、派手さもないが、それだけに覚悟と決意が伝わってくる。
ここ数年、J2降格候補と言われる中、「残留」という結果を残してきた。今シーズンは厳しい船出になったが矢野が、どう巻き返していくのか。
右サイドバックでのプレーとともに、チームリーダーとして新潟を窮地から救えるだろうか――。