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一番倒したい選手は大谷翔平。
ロッテ高野圭佑、プロ2年目の野望。 

text by

永田遼太郎

永田遼太郎Ryotaro Nagata

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photograph byKyodo News

posted2017/03/18 11:00

一番倒したい選手は大谷翔平。ロッテ高野圭佑、プロ2年目の野望。<Number Web> photograph by Kyodo News

昨季、プロ初勝利を成し遂げ、ヒーローインタビューで角中に称えられ、ポーズをとった高野。

西野勇士が先発になり、クローザーが空席に!

 3月12日の横浜スタジアム(対横浜DeNA)では、佐々木千隼から大谷智久、内竜也、益田直也と繋いだ勝利の襷を、彼が最後に受け取った。

 結果は1イニング6人の打者に対して2安打1失点。

 満点とは言い難い結果だったが、3点差あったゲームを、勝って終わらせたという点ではクローザーとして最低限の仕事をしたといえる。

 昨年までクローザーを務めていた西野勇士が今季は先発に復帰しており、その席は現在空席となっている。高野がそこに座ることも、場合によっては考えられるだろう。

「熱い気持ちと冷静さを兼ね備えて」

 とはいえ、今年の千葉ロッテ投手陣は先発、ブルペン陣を含め首脳陣が誰を一軍に残すか頭を悩ませるほど充実している。

 高野とてひとつ足を踏み外せば、ここから1年間二軍暮らしで終わるなんてことも十分考えられる。それくらいに高いレベルの争いだ。

 だからこそ年間をとおしたコンディション調整が重要になる。それは当然、彼自身も分かっていることだ。

「(社会人時代からコンディション調整は)正直言って、特別変えたりしていないです。大学を出て社会人でやってきた2年間は、プロで通用する練習を周囲の人と相談しながら取り組んで来ました。だからここでメニューを変えたり、ウエイトの重さを上げるとかもしないです。自分がこれまでやって来たトレーニングの成果で、今の自分を評価していただいていると思っているので、これまでどおり、特別変える必要もなく今、やっていることを続けて行こうと思っています」

 練習とケアは過不足なくしているという自負がある。だからこそ自身の進む道にも迷いはない。

 前述の新入団発表会の壇上から彼は力強くこう言った。

「熱い気持ちと冷静さを兼ね備えてマリーンズの投手陣を担っていきたいと思う」

 その言葉が今年現実のものになろうとしている。

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