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鈴木誠也が化けたきっかけはU21!?
野球で、国際大会の成績は重要か。 

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小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph byHideki Sugiyama

posted2017/03/09 07:00

鈴木誠也が化けたきっかけはU21!?野球で、国際大会の成績は重要か。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

今や侍ジャパンの主軸にまで成長した鈴木誠也。緊張感ある国際大会を戦える貴重な経験は、選手の技術、メンタルを飛躍させる効果があるようだ。

阪神・北條、巨人・田口も結果を残している。

 この大会では鈴木以外でも育成ドラフト出身の牧原大成(ソフトバンク)がベストナインと最優秀守備選手に輝き、北條史也(阪神)は打率.304、本塁打1、打点8でベストナインに選出されている。北條は昨年一軍で105安打を放ち、今季はショートのレギュラー候補に挙げられている。

 投手では上沢直之(日本ハム)が2試合、12回を投げて防御率0.75という成績でベストナインに選出され、田口麗斗(巨人)は防御率こそ3.60と飛び抜けていないが、ベネズエラ、韓国戦ではチームを勝利に導く好リリーフを演じている。

西武・本田ら投手陣は軒並み素晴らしい防御率!

 彼らだけでなく、ここ最近の国際大会では多くの選手が好成績を残している。以下の成績は'16年10~11月のWBSC U-23W杯(以下WBSC)、'16年11月~12月に行われたアジアウインターベースボールリーグ(以下AWB)に参加した選手の成績である。

◇投手
本田圭佑(西武)WBSC:1勝0敗、防御率0.53
岸本淳希(中日)WBSC:1勝0敗、防御率0.00
笠原大芽(ソフトバンク)WBSC:1勝0敗、防御率4.22
青山大紀(オリックス)WBSC:1勝0敗、防御率1.38/AWB:3勝0敗、防御率0.00
古川侑利(楽天)AWB:1勝1敗、防御率1.23
青柳晃洋(阪神)AWB:3勝0敗、防御率1.45
鈴木翔太(中日)AWB:3勝1敗、防御率2.37

◇打者
武田健吾(オリックス)WBSC:打率.455、打点9 ※ベストナイン
植田海(阪神)WBSC:打率.300、打点3 ※最多盗塁
真砂勇介(ソフトバンク)WBSC:打率.387、打点14 ※MVP、ベストナイン
吉持亮汰(楽天)WBSC:打率.526、打点6
吉田正尚(オリックス)AWB:打率.556、打点29 ※打率、本塁打、打点の三冠王

【次ページ】 オリックスの武田、吉田にとっては今季がチャンス。

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