詳説日本野球研究BACK NUMBER
鈴木誠也が化けたきっかけはU21!?
野球で、国際大会の成績は重要か。
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byHideki Sugiyama
posted2017/03/09 07:00
今や侍ジャパンの主軸にまで成長した鈴木誠也。緊張感ある国際大会を戦える貴重な経験は、選手の技術、メンタルを飛躍させる効果があるようだ。
オリックスの武田、吉田にとっては今季がチャンス。
本田、青山、鈴木翔はチームの投手力低下が追い風になり、打者では糸井嘉男の阪神移籍によって外野のポジションが空いたオリックスに武田、吉田がベストタイミングで台頭してきた。
武田は21U W杯にも出場、打率.276を挙げているので、もともと首脳陣の期待値は高い。
アマチュア時代の実績(ドラフト順位)、ファームの成績に年齢別の国際大会が加わって、ファームは奥行きのある世界に変わった。
高校を卒業してすぐプロへ行くより、大学、社会人に進んだほうが国際試合を経験できると言われたのは少し前までの話。プロ野球を取り巻く環境がこの5年くらいの間にあっという間に変わったのだ。