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アメリカが勝たないとWBCが終わる!?
主催者は意欲的でも現場の関心は……。
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byAFLO
posted2017/02/25 07:00
メジャー組で唯一侍ジャパンに参加する青木宣親。舞台をアメリカに移す準決勝以降、彼の存在はより大きくなるに違いない。
青木が急ピッチで調整する横で、アメリカ選手は……。
ただし、スプリング・トレーニングでの様子を見ていると、大丈夫なのか……という気がしないでもない。今回、日本人メジャーリーガーとしては唯一参加を表明しているアストロズの青木宣親が急ピッチで仕上げているのとは対照的に、アメリカの代表になっている選手たちは、例年通りの調整ペースという印象だ。
将来のWBCのためにも、ぜひともアメリカの選手たちの「本気」に期待したい。
幸い、今回の指揮を執るのは、かつてデトロイト・タイガースを率いた名将、72歳のジム・リーランド。チームとしての結束力をうまく演出するのではないか。
3月20日からドジャー・スタジアムで始まる準決勝、そして決勝で、日本とアメリカが顔を合わせることになれば、WBCの未来は開けるかもしれない――。
そう期待したいところだ。