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米国の横峯さくらに何が起こってる?
砕かれたプライドと初優勝への執念。
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byShizuka Minami
posted2016/11/28 07:00
今季最終戦では「スイングを修正して、来年こそ1勝」と抱負を語っていた横峯。不調の原因が判明したことが、追い風になるはず!
「いつか今を振り返ることができれば……」
横峯の本来のスイングは、今よりテークバックをまっすぐにあげて、足をスクエアに構える。近年は、そこがブレていたという。
それが直接的な原因がどうかは不明だが、ここ3年間で優勝したのは1度だけという事実もある。
「アウトに(クラブを)引きやすくなってるいるので、修正するには体に覚えさせるしかないです。オフシーズンに球数を打ち込むしかないですね」
今回のインタビュー中、横峯は何度も「悔しい、悔しい」と発していた。
「悔しいですよ。結果が出せなくて、すごい……悔しいんです! でも、だからこそ辛い練習を積んで、優勝争いのレベルに達した時に、いつか『あっ、こういうこともあったよね』って(今を)振り返ることができれば、一番良いなと思っています」
昨季、予選落ちが3回続いた時は、「もう、ちょっと、やっていけないんじゃないか……って」と、ひどく落ち込んだという。
なぜ慣れ親しんだ日本ツアーを離れたのか?
今回、横峯にどうしても聞きたことがあった。なぜ慣れ親しんだ日本ツアーを離れて、またゼロからの挑戦となるアメリカに渡ったのか、と。
「そうですよね~とか言っちゃって!」
目を細めて、ふふふと冗談っぽく笑う横峯。
「日本ツアーで約10年間プレーして、賞金女王にもなれましたし。次、何をやりたいかって考えた時に『アメリカツアーで優勝したい』という私の小さい時の夢があったんです。
アメリカツアーはすごい難しいので、その中で勝ったらどんな気持ちになるのかって。本当に(ツアー優勝を)味わってみたいんです」