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実は3001本目を大切にしていた……。
イチロー夫妻、偉業の舞台裏で。
 

text by

笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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photograph byNaoya Sanuki

posted2016/08/16 12:00

実は3001本目を大切にしていた……。イチロー夫妻、偉業の舞台裏で。<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

偉業の直後、「嬉しかったらそれなりの感情を、悔しかったら悔しい感情を、少しだけ見せられるようになったらいいな……と思っています」とコメントした。

実は3001本目を大事にしていた、イチローと弓子夫人。

 その彼女が3000安打達成後、初スタメンとなった10日の本拠地での試合を観戦に訪れた。

 意味するものは――3001安打目をイチローが大切にするという思いしかない、と直感した。

 イチローは夫人が見守る中、5回に左前打を放ち3001安打。9回にも左中間二塁打で3002安打まで伸ばした。試合後、そのイチローに聞いた。

「3001安打、新たなスタートを大事にした思いはあるのか」

 イチローは答えた。

「いいじゃないですか。想像通りだと思います」

 柔和な優しい笑顔に気持ちが表れていた。

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