なでしこジャパンPRESSBACK NUMBER
スウェーデンに歯が立たない現実。
なでしこ、世界一への遥かな距離。
text by
日々野真理Mari Hibino
photograph byAFLO
posted2016/07/29 11:40
スウェーデン戦でのスタメン。後列左から熊谷紗希、阪口夢穂、川村優理、宇津木瑠美、山下杏也加、永里優季。前列左から、村松智子、増矢理花、中里優、佐々木繭、有吉佐織。
まだ世界の頂点までの道は、とてつもなく遠い。
新たにスタートしたばかりのこのチーム。
代表入りしたばかりの選手もいれば、長く代表にいる選手もいる。海外でプレーする選手もいれば、国内リーグでプレーする選手もいる。国内リーグの中でも、なでしこリーグ1部と2部の違いもある。それぞれの現在の実力、経験値にも差はある。
それぞれに課せられたテーマ、日々を過ごしている環境は違うものの、日常の中で常に高い意識をもって“世界”を意識して、ひとりひとりが取り組むその先にこそ、なでしこの未来がある筈だ。
2019年のW杯フランス大会、2020年の東京五輪に向けて残された時間は、3年を切った。
今年は、9月と12月にそれぞれ短期の国内合宿が予定されているそうだが、チームとしての実践はさらにその先になってしまう。限られた時間の中で、今回感じた「現在地」から、目指すところ「世界の頂点」に進むまでには、個としてだけではなく、組織としてやるべきことは山積みだ。