熱血指揮官の「湘南、かく戦えり」BACK NUMBER
1stステージ最終節、湘南・曹監督の心。
四季の移ろいを感じつつ、成長を知る。
text by
曹貴裁Cho Kwi-Jae
photograph byShonan Bellmare
posted2016/06/29 10:45
ついに1stステージ最終節。目指すべきコンセプトを変えずにきたことで、チーム力も上向きになってきた!
四季の移ろいを感じつつ、チームの成長を知る。
――1stステージの最終戦、どんな思いでピッチを見ていましたか。
「当然だけど対戦する相手やその日の気候、試合開始の時刻や自分たちと相手の特徴の噛み合わせなどは毎回違ってくる。それに対して『自分たちは前線から追って縦に速くプレーするだけでいいんだ』ではサッカーというスポーツの奥深さは表現できない。
試合ごとに大事にすることを変えるということではなくて、試合ごとに枝葉を育て、太い幹を作っていくことが大事だと思う。
単にそこにあるもので1年間を過ごすのではなくて、樹木が春には芽吹き、暑い夏には青々と茂り、秋になれば葉の色を変え、冬には寒さに耐える支度をするように、四季の移ろいを感じながら成長していくこともまたサッカーの醍醐味。
そういうことを再認識する試合でもあったし、スペクタクルでお互いのエネルギーが何の障害もなく発揮される様子は監督として非常に心地よい時間だった。
こういうゲームをこれからもたくさんできるよう努力していきたいし、2ndステージにホームで再び柏と対戦することが今から楽しみだ」
(構成:日比野恭三)
1stステージ一杯続いたこの連載は、今回で一旦終了します。僕の素人の域を出ないコラムにこれまでお付き合いいただきありがとうございました。2ndステージからは毎節……とはいきませんが、折に触れてまた湘南の今を伝えていきたいと思っています。
毎回2万人を超える方に目を通していただけるということにすごくモチベーションも上がりましたし、少しでも湘南が今目指していることを多くの方に理解してもらえればと思って続けた連載でした。もちろん「現役の監督が何をやってるんだ」という声があるのもわかっていましたが、そこは自分なりに覚悟してやってきたつもりです。
今回の連載が良かったか悪かったか――その評価はみなさんにお預けしますが、これからもサッカー界のため、社会のため、自分ができることで微力ながら貢献していきたいと思っています。これからも宜しくお願いします。(曹貴裁より)
毎回2万人を超える方に目を通していただけるということにすごくモチベーションも上がりましたし、少しでも湘南が今目指していることを多くの方に理解してもらえればと思って続けた連載でした。もちろん「現役の監督が何をやってるんだ」という声があるのもわかっていましたが、そこは自分なりに覚悟してやってきたつもりです。
今回の連載が良かったか悪かったか――その評価はみなさんにお預けしますが、これからもサッカー界のため、社会のため、自分ができることで微力ながら貢献していきたいと思っています。これからも宜しくお願いします。(曹貴裁より)