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1stステージ最終節、湘南・曹監督の心。
四季の移ろいを感じつつ、成長を知る。 

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曹貴裁

曹貴裁Cho Kwi-Jae

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photograph byShonan Bellmare

posted2016/06/29 10:45

1stステージ最終節、湘南・曹監督の心。四季の移ろいを感じつつ、成長を知る。<Number Web> photograph by Shonan Bellmare

ついに1stステージ最終節。目指すべきコンセプトを変えずにきたことで、チーム力も上向きになってきた!

「勝敗を超えたスペクタクルな展開」を望む。

 ここ最近は練習の合間での選手間の会話にも、いわゆるお互いの旧皮質に働きかけるような内容がすごく増えてきている。そういうところから先週話した3つの“I”のうちの“Independence”が高まってきたように感じるし、互いが話すことで“Intelligence”が生まれるかもしれない。またそういう空気感で練習をしていれば当然“Intensity”も高まってくる。いいサイクルのもと準備ができ、柏との試合に臨めそうだ。

 今回も夏のナイターゲームで、多くのサポーターが見守る中、柏の黄色のユニフォームと我々の白のユニフォームがコントラストをピッチ上に描き出し、それが映画のワンシーンとなるような、勝敗を超えたスペクタクルな展開になることを望んでいる。

 1stステージの最終戦を柏のサッカー専用スタジアムで戦えることは我々にとっても良いシチュエーション。シモとも公式戦では初めての対戦になるし、後輩ながらかつて一緒にJリーグを目指した仲間として「曹さんくだらないことをやってるな」と笑われないような試合にしたい。

<試合結果>

6月25日(土)J1・1stステージ第17節
湘南1-1柏
(@日立柏サッカー場)

試合序盤、相手ゴールに迫ったのは柏。しかし得点がないまま後半に突入すると、湘南も徐々にチャンスを演出する。71分、下田北斗のFKをアンドレ バイアが折り返し、反応した長谷川アーリアジャスールが右足で押し込み先制。しかし勝利は目前と思われた後半アディショナルタイム、柏のDF輪湖直樹にミドルシュートを決められ、ドローに終わった。

<試合を終えて>

――1stステージ最終戦、どのようなゲームプランで臨みましたか。

「今回の試合前のホテルでのミーティングでは、今年あまり使ってこなかった『守備』という言葉を使った話をした。今年は自分たちがボールを持っている時も相手がボールを持っている時も全ては攻撃のためにプレーするんだという話をこれまでしてきた中で、1stステージ前半の8試合では9得点19失点だったところが後半の8試合では8得点7失点となってきた。

 得点のところはもう少し増やしていかなければいけないが、失点に関しては当初から目指していた、攻撃的に戦うことで減らしていくということを怖がらずに続けていった結果、そのクオリティが上がってきたとも言える。

【次ページ】 湘南が目指す“究極のディフェンス”とは?

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