サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
清武の覚醒を“首を長くして”待つ。
だって、キリンカップですから……。
posted2016/05/27 12:30
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
J.LEAGUE PHOTOS
NumberWeb担当デスク(以下、デスク)「もしもし、二宮さん? キリンカップ(6月3日ブルガリア戦、7日決勝戦、3位決定戦)のメンバーが発表されたけど、どんな感想?」
二宮「チームづくりの第2段階に入ることを、ハリルホジッチ監督が宣言したような感じを受けましたね」
デスク「第2段階というと?」
二宮「今回、磐田で3戦連発中のプラチナ世代小林祐希に、首位川崎からU-23代表の大島僚太と、2人がA代表に初選出されましたけど、手倉森ジャパンからは他に遠藤航、浅野拓磨も招集されていて、若いメンバーを積極的に選んできました。メンバー25人の平均年齢は26.9歳で、3月のシリア戦より0.3歳下がっています。ロシアW杯アジア2次予選が終わって2年後にW杯ということで、将来を見据えたメンバーが増えてきたなという印象です」
デスク「小林は報道でも挙がっていたけど、大島はちょっとサプライズだったんじゃない?」
二宮「確かにそうですね。でも、ハリルホジッチ監督は川崎の試合をよく視察に訪れていたし、お目当ての1人だったと思います。それに最近の大島は、相手を振り切って強引にでも前に出ていくようなプレーが増えていましたから。むしろサプライズだったのは、このタイミングで彼らを招集したこと。U-23代表の選手については基本的にリオ五輪後に呼ぶのかなと思っていたので、大島をマークしていたとしてもここは順当に柴崎が復帰するものと思っていました」
五輪代表にも、A代表を意識させる。
デスク「アジア最終予選、その先の本大会をにらみながらの人選でもあると?」
二宮「キリンカップが終わると、9月の最終予選(1日ホームUAE戦)まで試合がありませんからね。五輪世代にも、A代表を意識しておけというメッセージに見えました」
デスク「まあ、若い世代に対する期待が大きいということだよね。本大会を考えたら、リオ世代の選手たちが今のメンバーを脅かしていかないと底上げにならないわけだし」